文化庁メディア芸術祭 京都展

文化庁メディア芸術祭京都展

Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

文化庁メディア芸術祭 京都展

文化庁メディア芸術祭京都展

Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

霧の彫刻の記録映像
中谷芙二子

第12回功労賞
No image

「雲霧林」

Cloud Forest
Collaboration with Shiro Takatani
Fog Installation #47784
映像、7分39秒
高谷史郎(音/光/装置)
2010年
No image

「ニッセイシュルエール村の苔庭」

Moss Garden Nicey-sur-Aire
Fog Garden #07172
映像、4分34秒
2011年

「霧立つ ASUKA....息吹く古代の夢」

Fog over Asuka breathes with ancient life
Fog Environment #47780
©︎Fujiko Nakaya/photo:Yoshinobu Ueyama
映像、4分57秒
高谷史郎(照明)
2011年
作品について

霧の彫刻の記録映像

FOG SCULPTURE Video documentation
中谷は芸術と科学の協働を推進する実験グループ「E. A. T.」に参加し、その活動の一環として1970年の大阪万博ペプシ館にて、人工の霧を大量に発生させる「霧の彫刻」を初めて発表した。その後、世界各地で人工霧を用いた作品を手がけ「霧の彫刻家」として世界的に知られている。80作品を超えるインスタレーションやパフォーマンスなどの形で世界各地で制作された「霧の彫刻」は、鑑賞者を刻々と変化する自然との対話へと誘い、霧の持つ変幻自在な性質で人々を魅了し続けている。
作家プロフィール

中谷芙二子

Fujiko Nakaya
1933年札幌市生まれ、東京を拠点に活動。芸術とテクノロジーの協働を推進する実験グループ「E. A. T.」に参加。大阪万博にて「霧の彫刻」を発表。以降、世界各地で霧を用いたインスタレーションを発表してきた。1980年に「ビデオギャラリーSCAN」を設立し、日本の若手ビデオ作家の発掘と支援に尽力した。
贈賞理由

第12回功労賞

中谷芙二子さんは、1960年代から今日にいたるまで、さまざまな作品を制作してきたアーティストだ。霧の彫刻のシリーズや、情報彫刻『ユートピアQ&A 1981』。映像作品としては、1972年に小林はくどう氏との共同制作の『水俣病を告発する会―テント村ビデオ日記』、『老人の知恵―文化のDNA』など、活動の範囲は多彩だ。そのなかでも忘れてならないのは、1980年に原宿に開設されたビデオギャラリーSCANでの活動である。日本で唯一のビデオアート専門ギャラリーとして、国内外の作品の紹介や、1981年からは公募展などを主催し、数多くの映像作家がここから巣立っていった。このビデオアートを根底から支えていった活動は称賛に値する。
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