文化庁メディア芸術祭 京都展

文化庁メディア芸術祭京都展

Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

文化庁メディア芸術祭 京都展

文化庁メディア芸術祭京都展

Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

Imaginary・Numbers 2006
木本圭子

第10回アート部門大賞(インスタレーション)
©Keiko Kimoto
映像、6分5秒
2006年
作品について

Imaginary・Numbers 2006

複雑な自然現象などを数式によって表現する際の非線形的構造を、コンピュータのプログラミングによって高精細に映像化した作品。光の粒が軌跡を描いて流れたゆたい、渦巻き、めくるめくダンスを繰り広げる。
作家プロフィール

木本圭子

Keiko Kimoto
1958年広島県生まれ。1980年代後半から独学で数理的手法による造形を始め、2000年頃からより動的な表現の制作・研究を行う。作品集『イマジナリー・ナンバーズ』(工作舎、2003)を発表するなど、精緻な平面作品への展開も進めている。東京都現代美術館、ミラノサローネなど国内外で作品発表を行っている。
贈賞理由

第10回アート部門大賞

これは作者が長年追求してきた、非線形数理モデルをベースとする有機的また生物的ダイナミクスをテーマとした作品群の新作である。この数理モデルによって映像空間の中に乱舞する粒子たちは、「個と集団」「全体と部分」などといった、社会現象や自然現象のなかに現れる風景を見るものに想起させる力をもっている。これは最新のコンピュータテクノロジーと、なによりも作者のアーティストとしての確かな視線とによって成し遂げられた賜物であろう。非常に興味深い作品だ。
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