文化庁メディア芸術祭 京都展

文化庁メディア芸術祭京都展

Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

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Japan Media Arts Festival in Kyoto POETRY FOUND BY SCIENTISTS Eyes for the world
科学者の見つけた詩−世界を見つめる目−

ペンギン・ハイウェイ
石田祐康

第22回アニメーション部門優秀賞(劇場アニメーション)
©2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会
119分/サウンド/FHD
2018年
上映日時
1/7(木)18:30〜/1/16(土)13:30〜
作品について

ペンギン・ハイウェイ

Penguin Highway
森見登美彦の同名小説の映画化作品。身の回りの出来事を研究することが日課の小学四年生のアオヤマ君は、歯科医院のお姉さんに強い興味を持っている。ある日、アオヤマ君の住む街に大量のペンギンが現れ、さらにアオヤマ君はお姉さんの投げたコーラの缶がペンギンに変身するのを目撃する。一方でクラスメイトのハマモトさんは森の奥にある草原で謎の球体“海”を発見、アオヤマ君はその研究も開始した。お姉さんの体調の悪化、ペンギンを捕食する存在など、次々と起こる出来事を、アオヤマ君の研究は繋ぎ合わせていく。監督の石田祐康は、第14回文化庁メディア芸術祭でアニメーション部門優秀賞を受賞した『フミコの告白』(2009)をはじめ、学生時代より自主制作のアニメーション作品を発表してきた。2013年、劇場デビュー作品となる『陽なたのアオシグレ』では監督・脚本・作画を務めた。本作で劇場長編作品監督デビューを飾る。
作家プロフィール

石田祐康

Hiroyasu Ishida
1988年、愛知県生まれ。京都精華大学アニメーション科卒業。スタジオコロリド所属のアニメーション監督。
贈賞理由

第22回アニメーション部門優秀賞

今回の応募作品は女性が元気な作品が多く見られ、この『ペンギン・ハイウェイ』もそのひとつでした。まず物語のモチーフとして、おっぱいとともに存在感を示す「お姉さん」。主人公のアオヤマくんを女の子にしたような「ハマモトさん」も思春期手前の男の子を彩る重要なキャラとして立っていました。キャラテデザインや性格付けに多少ステレオタイプな感もあったが、登場人物たちが織りなすやり取りは小気味良く、このSFジュブナイルをイイ感じにキラキラさせてくれています。小難しい理論武装もすっ飛ばしているので、すんなりと映画のなかに入り込むことができる。メインテーマに関わる部分は無理に押し付けず観客に委ね、ペンギン達を生き生きと描くことに特化していた点を個人的に評価しました。爽快感を持って映画館を出ることができる作品だと思います。ただ、アオヤマ君が自分のクラスにいたらケンカしてたかもしれないなあ。
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